コウモリの来る家のよくある共通点について詳しく解説していきます。
また、コウモリが来ないようになるための改善策についても合わせて紹介していきます。
コウモリが好む家の特徴
コウモリは夜行性で、日中は安全な場所に隠れて休む習性があります。彼らが選ぶ家には、いくつかの共通点があります。特に以下のような特徴があると、コウモリが住み着くリスクが高まります。
- 隙間が多い古い家
コウモリは小さな隙間でも簡単に侵入します。屋根裏や壁の小さな裂け目、換気口の隙間など、わずかな空間でも彼らにとっては入り口となり得ます。特に、築年数が長い家や、建物の修繕が行き届いていない家は注意が必要です。 - 暗く静かな場所
コウモリは人間の目に触れにくい場所を好みます。屋根裏、軒下、または壁と壁の間など、外敵から身を守りながら安静に過ごせる場所があれば、そこを選んで巣を作ることが多いです。 - エサとなる昆虫が豊富な環境
コウモリの主な食べ物は昆虫です。家の周りに虫が多いと、自然とコウモリも寄り付きます。特に湿度が高く、水たまりや庭に放置されたゴミがあると虫が発生しやすくなり、コウモリが集まりやすくなります。 - 風雨をしのげるぶら下がる場所
コウモリは、ぶら下がって体を休める習性があります。そのため、軒下や屋根裏の梁など、彼らがぶら下がれる場所があると、住処にされることがあります。特に瓦屋根の家は隙間が多く、コウモリにとっては格好の休憩所となります。
コウモリによる被害とリスク
コウモリが家に住み着くと、外見だけでなく、健康や建物へのリスクが増大します。
- 健康リスク
コウモリのフンには、ヒストプラズマ症という肺に影響を与える真菌が含まれている可能性があります。この菌は、乾燥したフンの粉塵を吸い込むことで体内に入り、特に免疫力が低い人々にとって危険です。また、狂犬病ウイルスの媒介者であり、直接触れることで感染するリスクもあります。 - 糞尿による家屋へのダメージ
コウモリが長期間住み着くと、彼らのフンと尿が溜まり、天井や壁にシミを作ります。さらに、その酸性の成分が建材を腐食させ、放置すると天井が崩落することもあります。特に湿気の多い地域や古い家では、このような被害が進行しやすく、大規模な修繕が必要となる場合があります。 - 洗濯物や庭への影響
コウモリが軒下に住み着くと、糞が洗濯物や庭に落ち、悪臭や見た目の汚れだけでなく、健康被害のリスクも引き起こします。これにより、日常生活に不便を感じるだけでなく、細菌や寄生虫が衣類に付着する可能性もあります。
コウモリを寄せ付けないための具体的な対策
コウモリの侵入を防ぐためには、物理的なバリアを設けたり、彼らが嫌がる環境を作ることが重要です。
1. 隙間の封鎖
コウモリは小さな隙間からも侵入するため、換気口や配管の隙間、屋根と壁の接合部など、徹底的に塞ぐことが重要です。シーリング材や金網を使用して、可能な限りすべての隙間をふさぎます。
2. 昆虫の発生を抑える
家の周りに昆虫が集まらないようにすることも、コウモリ対策に有効です。以下の方法で昆虫を減らすことができます。
- ゴミ箱にしっかりとフタをする
- 庭やベランダに水たまりを作らない
- 室外照明を控えめにする(虫が集まりやすいため)
3. 忌避剤の使用
コウモリが嫌がるハッカ油やナフタリンを使用することが効果的です。これらの匂いがコウモリにとって不快であり、侵入を防ぐ効果があります。ただし、一時的な対策であり、定期的な散布が必要です。
4. 高周波発生装置の設置
コウモリはエコロケーションを使って飛び回りますが、これを妨害する超音波発生装置を設置することで、侵入を防ぐことが可能です。ただし、長期間の使用でコウモリが慣れる可能性があるため、他の対策と組み合わせることが推奨されます。
専門業者による駆除と法律的な注意点
コウモリは「鳥獣保護法」によって保護されており、無許可での駆除や捕獲は違法です。そのため、コウモリ駆除を行う際には専門業者に依頼することが重要です。業者は法律に基づいた適切な駆除方法を実施し、再侵入を防ぐための処置も行います。
業者選びのポイント
- 経験豊富な業者を選ぶ:コウモリ駆除には専門知識が必要なため、実績のある業者に依頼することが重要です。
- 見積もりを比較する:複数の業者から見積もりを取り、価格やサービス内容を比較しましょう。
- 補助金の確認:自治体によっては、駆除に対する補助金が出る場合があります。事前に確認し、活用することをおすすめします。