家の中にコウモリが迷い込んできた場合、驚きや不安を感じるかもしれません。
コウモリは小さな隙間から侵入し、特に夜行性のため気づかないうちに家の中に入ってくることがあります。
コウモリは鳥獣保護法で守られているため、捕獲や殺傷は禁じられています。
この記事では、コウモリを安全に追い出す方法と、再侵入を防ぐための対策を詳細に解説します。
コウモリが家に入ってきたときの基本的な対処法
コウモリが家の中に侵入してしまった場合、冷静に次のステップを踏むことで、コウモリを安全に外に追い出すことができます。
1.窓やドアを開ける
コウモリは光を嫌う性質があるため、できるだけ明るい場所を作ることが効果的です。家の中の全ての窓やドアを開け、光が差し込むようにしてコウモリが自然に外へ出て行くのを待ちましょう。
2.騒がしくしない
コウモリは音に敏感です。大きな音を立てると混乱し、家の中を飛び回る恐れがあります。そのため、静かにして落ち着いた環境を保ち、コウモリにパニックを起こさせないようにしましょう。
3.突然触れない
コウモリは捕まえようとすると、恐怖から攻撃的になることがあります。特に、狂犬病のリスクがわずかにあるため、素手で触れることは避け、絶対に無理な接触をしないようにしましょう。
追い出した後の家の確認と徹底した掃除・消毒方法
コウモリを無事に追い出した後は、巣やフンなどの残骸がないか家の中を確認する必要があります。コウモリの糞は、細菌やカビの温床となり、感染症の原因となることがあるため、適切な処置が必要です。
巣やフンの確認
コウモリは屋根裏や壁の隙間、家具の裏など暗くて狭い場所に巣を作ることがあります。フンが残っていたり、巣が見つかった場合は、適切に掃除をしましょう。
清掃時の注意事項
コウモリのフンには病原菌が含まれていることが多いため、掃除をする際にはマスクと手袋を着用し、衛生管理に気をつける必要があります。フンが乾燥している場合は、霧吹きで湿らせてから掃除をすると、空中に舞う粉塵を抑えることができます。
消毒
掃除が終わったら、消毒も行いましょう。アルコール濃度が72%以上の消毒液を使用することで、コウモリが持ち込んだ可能性のある病原菌を除去できます。特に、コウモリのフンがあった場所は念入りに消毒し、感染症のリスクを最小限に抑えましょう。
コウモリの再侵入を防ぐための効果的な対策
コウモリを追い出しただけでは、再び侵入してくる可能性があるため、徹底した侵入防止対策を講じる必要があります。
小さな隙間を塞ぐ
コウモリはわずか1~2cm程度の隙間からでも侵入することができます。玄関ドアの隙間、窓の隙間、通気口、エアコンの室外機周辺など、コウモリが入り込めそうな場所を全てチェックし、シーリング材や金網でしっかりと塞ぎましょう。
忌避剤の使用
コウモリが嫌う忌避剤(ハッカやペパーミントのスプレーなど)を使用することも有効です。これにより、コウモリが再び家に近づくのを防ぐことができます。ただし、忌避剤の効果には個体差があり、すべてのコウモリに効くわけではないこともあります。
コウモリが侵入する主な場所とその対策
コウモリがよく使う侵入口を特定し、適切な対策を取ることが再侵入防止のカギとなります。
屋根裏や天井の隙間
古い家では、屋根と壁の間にわずかな隙間が生じることがあります。ここからコウモリが侵入することが多いため、目の細かい金網を取り付けたり、隙間をシーリング材で埋めるのが有効です。
通気口や配管の隙間
通気口やエアコンの配管周りは特にコウモリが入りやすい場所です。これらの隙間には金網を設置してコウモリの侵入を防ぎます。また、隙間を完全に塞ぐのが難しい場合は、CDやアルミ箔を吊るすことで光の反射を利用してコウモリを遠ざけることができます。
専門業者への依頼を検討すべき状況
自分でコウモリを追い出したり、巣を撤去するのが難しい場合は、専門業者に依頼するのが最も安全かつ効果的です。
業者のメリット
専門業者はコウモリ駆除に関する豊富な知識と専用の機材を持っており、高所作業や巣の撤去、消毒作業を安全に行います。また、再侵入を防ぐための適切な処置も提供してくれるため、コウモリ問題を根本的に解決できます。
費用と保証
業者によっては、駆除後の保証を提供している場合があります。再度コウモリが侵入した場合でも、保証期間内であれば追加の対応をしてくれることが多く、安心です。