屋根裏にハクビシンがいると思った場合、音や鳴き声で判断する方法を詳しく解説していきます。
また、ハクビシンがいる場合は追い出す方法についても合わせて紹介していきます。
ハクビシンの屋根裏侵入を見分けるサイン
ハクビシンが屋根裏に侵入した場合、次のようなサインに注目することで確認ができます。
(1) 音や鳴き声
ハクビシンは夜行性で、主に夕方から早朝にかけて活動します。特に夜間に、**「ドスン」や「ドンドン」といった足音が天井から聞こえたら、ハクビシンが屋根裏に住み着いている可能性があります。また、ハクビシンは独特な「キューキュー」**という高音の鳴き声を出すことがあり、この音も侵入の証拠となります。
(2) 糞尿や異臭
天井や壁にシミができたり、異臭がする場合もハクビシンの存在を示します。糞尿は腐敗し、特有の強い臭いを発生させるため、早期の対応が必要です。これを放置すると、建物の木材や配管、配線を腐食させ、火災や漏水の原因となることがあります。
(3) 被害の拡大
ハクビシンは天井裏に巣を作り、長期間住み着くことで、雨漏りや断熱材の破壊など、建物の劣化を加速させます。そのため、早期の発見と対応が重要です。
ハクビシンを追い出す効果的な方法
ハクビシンを追い出すためには、彼らが嫌がる環境を作ることが効果的です。以下の対策を順番に行うことで、効率的に追い出すことができます。
(1) 光と音の使用
ハクビシンは暗くて静かな場所を好むため、これを逆手に取って、屋根裏に光や音を導入します。
- LEDライトの設置
ハクビシンは暗所を好むため、屋根裏にLEDライトを設置して夜間に点灯させることで、彼らを居心地悪くさせます。タイマー付きやセンサー式のライトを利用すると効果的です。 - 音の利用
騒音もハクビシンを追い出すのに効果的です。モーター音やブザー音、大音量の音楽を流すことで、居住に適さない環境を作ります。ただし、近隣住民に迷惑がかからないよう、慎重に行う必要があります。
(2) 忌避剤の使用
ハクビシンは強い臭いが苦手です。特に、ナフタリンを含む防虫剤や市販の忌避剤を屋根裏に置くと、彼らが逃げ出す可能性が高まります。忌避剤にはスプレータイプやくん煙剤、設置タイプがあり、状況に応じて選択できます。
(3) 餌や巣材の除去
屋根裏に餌となる食べ物やゴミがあると、ハクビシンはそこに住み着きます。特にペットフードや生ゴミはハクビシンを引き寄せる要因となるため、屋根裏の清掃を徹底し、食べ物の供給源を断ちましょう。
ハクビシンの再侵入を防ぐ予防策
ハクビシンは帰巣本能が強く、一度追い出しても再度侵入する可能性があります。そのため、追い出した後は、しっかりと再侵入を防ぐ対策が必要です。
(1) 侵入経路の封鎖
ハクビシンは8〜10cm程度の隙間からでも容易に侵入します。屋根裏や壁、通気口などの隙間を発見したら、金網やパンチングメタルを使って封鎖しましょう。特に、屋根と壁の接続部分や換気扇はハクビシンの侵入ポイントになりやすいので、重点的に対策を行います。
(2) 木の剪定
ハクビシンは木登りが得意で、屋根に飛び移って侵入することが多いです。庭木や蔦をこまめに剪定し、家屋に接近できる足場をなくすことで、侵入を防ぎます。
(3) 餌となるものの撤去
生ゴミやペットフードを外に放置しないようにし、ゴミ箱は必ず密閉するようにします。また、果物や野菜が庭に落ちているとハクビシンを引き寄せるため、速やかに片付けましょう。
自力で駆除する際の注意点
ハクビシンは鳥獣保護法によって守られており、無許可での捕獲や殺傷は法律違反となります。そのため、捕獲を行う際は自治体からの許可が必要です。また、捕獲罠の設置には狩猟免許が必要な場合もあるため、事前に自治体に問い合わせて確認することが重要です。
さらに、ハクビシンは時に攻撃的になることがあり、自力での捕獲は危険を伴います。駆除後の糞尿の清掃や殺菌も重要で、適切に行わないと病原菌の拡散や住宅の腐敗を招く可能性があります。
専門業者に依頼するべきケースとその手順
ハクビシンの駆除は、侵入経路の特定や法的な手続き、捕獲後の処理が伴うため、専門業者に依頼することが最も確実で安全な方法です。
(1) 業者選び
害獣駆除専門の業者は、許可申請や捕獲、清掃、消毒まで一括して対応します。ハクビシンの駆除費用は、一般的に2〜6万円が相場です。被害が甚大な場合は、リフォームを併せて行う業者を選ぶと、効率的に対応してもらえます。
(2) 駆除の流れ
- 調査・見積もり
業者が現地調査を行い、侵入経路や被害状況を確認します。その上で、作業内容と費用についての見積もりが出されます。 - 捕獲・駆除
専用の罠や忌避剤を用いて、ハクビシンを捕獲または追い出します。法的手続きを経て行われるため、安心です。 - 清掃・消毒
駆除後、屋根裏の糞尿や巣材を徹底的に清掃し、殺菌消毒を行います。 - 再発防止策
最後に、侵入経路を金網などで封鎖し、ハクビシンの再侵入を防ぎます。