コウモリは巣を作るのか、どこにどんな巣作りをして駆除はどうするのかをまとめました。
家でコウモリを見つけて巣を探す方法などについても紹介していきます。
コウモリは巣を作るのか?
コウモリは、他の動物のように明確な「巣」を作るわけではありませんが、巣に似た住処を確保します。自然環境では洞窟や樹木の隙間、建物内では屋根裏や換気口、壁の間に住み着くことが多いです。これらの場所は暗くて静かで、コウモリが安全に休むために理想的な条件を満たしています。
コウモリが住処にする場所は、一般的な意味での「巣」ではなく、コウモリが長期間住み着くための一時的なシェルターといえます。彼らは自ら材料を集めて巣を作るのではなく、自然または人工的に存在する空間に住み着くだけです。そのため、一般的に巣を作るとされる鳥やリスのように材料を使った巣作りはしませんが、特定の場所に住み着いて、フンや糞尿でその場所を汚すことが多いです。
巣が作られやすい場所
コウモリが住み着く場所にはいくつかの特徴があります。彼らは体が非常に柔らかく、小さな隙間からでも簡単に出入りすることができます。コウモリがよく住み着く場所には、以下のような場所が含まれます。
- 屋根裏や軒下: これらの場所は静かで暗く、風雨から守られているため、コウモリが住み着くのに理想的です。特に断熱材の隙間や梁の間は、快適な住処となりやすいです。
- 換気口や壁の隙間: コウモリは、直径1〜2cmほどの小さな隙間でも通り抜けられます。そのため、換気口や壁の隙間などは特に狙われやすく、これらの場所に住み着かれるケースが多く報告されています。
- ベランダや雨戸の隙間: ベランダや外壁にある細かい隙間もコウモリの住処となることがあります。特にエアコンのダクト周辺は、昼間の隠れ家としてよく利用されます。
これらの場所では、フンや羽音、夜間のコウモリの飛び出しなどで彼らの存在に気づくことが多いです。また、コウモリが頻繁に集まる場所には、特有のアンモニア臭が漂うこともあります。
巣には何匹のコウモリがいる?
コウモリの住処にいる個体数は場所や季節によって異なりますが、一般的には数匹から多い場合は数十匹、さらには100匹以上の大群で生活することもあります。特に都市部に多いアブラコウモリは、少数のグループで活動することが多いですが、繁殖期や気候の変化に応じて大きな群れを形成することもあります。
また、出産期(春から夏にかけて)には、メスが子育てを行うために、特定の場所に集まりやすくなります。この時期には群れが大きくなり、住処となっている場所に多くの個体が集まることがあります。
コウモリ駆除の方法
コウモリは日本では鳥獣保護法によって保護されています。そのため、勝手に捕獲したり殺傷することは違法です。駆除を行う際には、法律を守りつつ、適切な手段を取る必要があります。以下は、コウモリ駆除の一般的な方法です。
忌避剤の使用
コウモリは強い臭いに敏感です。市販の忌避剤(スプレータイプやくん煙剤など)を使用してコウモリを追い払う方法があります。特にコウモリが嫌う成分を含む忌避剤を住処周辺に散布することで、出て行かせることができます。
超音波装置や振動装置
コウモリは音や振動にも敏感なため、超音波装置や振動装置を設置して追い出す方法も効果的です。これらの装置は、人間には聞こえない高周波の音を発して、コウモリを不快にさせます。
侵入経路の封鎖
コウモリを追い出した後は、再侵入を防ぐために侵入経路を塞ぐことが最も重要です。換気口や屋根の隙間、壁のひび割れなどは、金網やネットでしっかりと封鎖する必要があります。特に、1〜2cmの隙間でもコウモリは入り込むことができるため、注意が必要です。
プロの駆除業者に依頼
自力での駆除が難しい場合は、専門の業者に依頼するのが最も安全で効果的です。業者は、フンの除去や消毒作業、再発防止策を講じてくれるため、安心して駆除を任せることができます。
コウモリ駆除時の注意点と掃除方法
フンの掃除方法
コウモリのフンは、病原菌や寄生虫を含んでいる可能性があるため、掃除の際には慎重な対策が必要です。具体的には、以下の手順で掃除を行います。
- 防護具を着用:マスクや手袋を使用し、直接フンに触れないようにします。
- フンの除去:ほうきやちり取りを使ってフンを集め、新聞紙で包みゴミ袋に入れて処分します。乾燥したフンが飛び散らないように注意します。
- 除菌・消毒:フンを取り除いた場所は、市販のエタノールスプレーなどで消毒し、清潔に保ちます。掃除に使用した道具も忘れずに消毒します。
コウモリの駆除は適切な方法で行わなければ、再び住み着かれてしまうことがあります。コウモリがいる可能性を感じたら、早めの対策を講じ、必要に応じて専門家に相談することが重要です。